父の日記

娘の誕生を機に記録を残します。

アメリカでの男性育休は?

 英語の勉強も兼ねて、reuter社の記事を紹介。

mobile.reuters.com

J.P モルガンが従業員に有給のparental leaveを与えるにあたり、男女間で差を設けていたことに対して、訴えを提起した。従業員は訴えの中で次のように言っている。

 J.P. Morgan gives mothers 16 weeks of paid leave, while fathers get only two weeks unless they prove they are primary caregivers. Rotondo, who works as a fraud investigator for the bank in Columbus, Ohio, claimed this violates federal and state anti-bias law.Rotondo, represented by the American Civil Liberties Union (ACLU) and the law firm Outten & Golden, said fathers must show that either their partner has returned to work or is medically incapable of caring for the child to get the 16 weeks of leave. He said he would not qualify because his wife, who had a baby in early June, is a teacher and is not working until the fall.

 つまり、J.Pモルガン社のポリシーでは、女性には16週間の育休が与えられるのに対して、男性は例外を除いて2週間のみ。この内容が連邦及び州の反差別法に違反していると主張している。この従業員の主張の是非はわからないが、私が疑問に思ったのは、この件の焦点は企業の育休ポリシーであり、国の制度ではないこと。アメリカの国又は州による育児支援はどうなっているのか。

連邦政府による支援

アメリカでは連邦政府の制度では、現時点で性別を問わず、有給の育休は与えられていない様子。AOLの記事によると、

Currently, the U.S. has no paid parental leave program nationwide.California, Rhode Island and New Jersey have individual plans in place, and New York and Washington D.C. have approved programs that will be put in place next year.

 としている。連邦としては何も用意されておらず、州レベルでもカリフォルニアなど3州で実施されているのみ。ニューヨークやワシントンDCでは近いうち実行される程度。残るのは、J.P モルガンのように各企業レベルで従業員への福利厚生の一環として提供される場合だろう。J.P モルガンはニューヨーク州に本社があるので、現時点ではまだ州制度によるサポートはない。

(続く)

 

男性は育児をサポートするの?

ハフィントンポストさんで男性育休に関する記事があった↓

m.huffpost.com

男性育休取得率は過去最高を記録したとはいえ、3%台の低空飛行。政府は2020年度の数値目標を13%としている。

www.google.co.jp

上記の昨年の毎日新聞の記事によると、

厚労省は02年に少子化対策を打ち出した際、「12年までに10%」の目標を立てたが、過去2度先送りしてきた。

 とある。つまり、これまでの政府目標は全く達成されてこなかったのである。かつて取得率が1%にさr遠く及ばない時期からすれば改善しているが、そのペースはあまりに遅い。少子化対策と似た印象を受ける。政府はかなり楽天的な計画を公表する一方で、大した政策は実施せず、実際は下回る数値で推移する。そして、何年後かに計画を楽天的に修正する。同じ構造が育休にも感じられ、おそらくは、よほど大きな社会変動でもない限りは、育休取得率もしばらく低空飛行で続くんだろうと断言できる。

こうした低調な変化の背景には、多くの人のマインドセットが以前から変わらない点にあると思う。以前の記事でも似たようなことに触れたが、ハフィントンポスト記事の中に次の文はあった。

「男性の育児参加」というワードを使ってしまうこと自体に残念な気持ちを覚えざるを得ない。「女性の育児参加」という言い方が存在しないように、「男性の育児参加」という言い方をやめることから始めるべきだ。

育児に参加するとか、協力する、手伝うといった表現が使われているうちは、残念ながら変化のきざしさえ感じられない。 

寝かしつけに助かるもの!

前回書いたように寝かしつけは本当に大変。身体的にも精神的にもストレスを感じることが多い。 

yucare-20.hatenablog.com

それでも、育休中に妻と色々試してみて、少しずつ寝かしつけがスムーズに出来るようになってきた。その手助けとなったものを紹介したい。ただ、あくまで私の娘上手くいっただけで、全ての子どもに効果があるわけではないのでご注意を。

 

1. まんまる抱っこ

娘が生まれてから暫くは、見よう見まねの我流抱っこであやしていたのだが、なかなか泣き止んでくれない。妻の方が若干上手だったことも、私を落ち込ませた。たまたまカフェで妻と娘とお茶している時に声をかけてくれた方に「抱っこで泣き止んでくれないんですよ」と言ったら、「父親はミルク出ないからね」と言われて、「どーせおっぱい出ないもんね」と少々やけくそになっていた。

そんな折、妻が母乳外来に行くのに同行した。そこの助産師さんに「抱っこやってみ?」と言われていつも通りすると、「悪くはないけど良くはない」との評価。当時の私の抱っこでは、娘の体に負担がかかるかもしれないとのこと。そこで「まんまる抱っこ」を教えてもらった。youtube等でも色々と動画が出てくる便利な世の中。帰宅後寝かしつけの際に試してみると、不思議と多少眠り入るのが早くなると同時に睡眠が深くなった様子だった。 子育てを経験した親なら当たり前にことなのかもしれないが、赤ちゃんの背中を丸めるような形にして足を曲げてあげて抱っこすると落ち着くらしい。餅は餅屋。

 

2. スリング

まんまる抱っこ以上に寝かしつけを劇的に変化させたのが、スリング。長めの通気性の良さそうな布に金属製の輪が2つある道具。

こんな感じ。

これも助産師さんに教えてもらったもの。原理は恐らくまんまる抱っこと同じで、赤ちゃんの姿勢を心地のよい状態に保てる。使い慣れるまで少し練習は必要になるが、慣れてしまえば大して装着も苦にならない。

スリングを使用することで、寝かしつけに要する時間は半分以下になった。スリングに入れた直後は多少泣くのだが、すぐに落ち着いてきて寝てしまう。また良い点の1つがベッドに置きやすいこと。自分の腕で抱っこして寝かせる時の1つの鬼門は、ベッドに置くときで下手なやり方をすると、子どもの目が覚めてしまい、一からのスタートになる。この時の徒労感は形容しがたいほど辛い。

子どもが生まれた直後はスリングのことは頭にもなかったが、是非オススメしたい。

 

 

育休レポート: 寝かしつけ

前々回↓

yucare-20.hatenablog.com

前回↓

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乳幼児期で最も大変なのは、授乳と寝かしつけ。授乳に関しては基本的に母乳で育てる方針のため、私に出来ることは少ない。妻は乳腺が詰まりやすいらしく、頻繁に母乳外来に通っている。それに加えて約3時間おきの授乳をやってくれており、頭が上がらない。私としては、油分などに注意して料理に気を遣っているつもりだが、その程度しかできない。

となると、寝かしつけで出来るだけ負担を軽減したいところ。しかし、想像していた以上に大変なものである。一時間近く大声で泣き続けることもザラにあり、何をやってもなかなか落ち着いてくれない。一度泣きがおさまったと思ったら、すぐ再び泣き始めることもある。室温が不快なのかな、抱き方が下手なのかな、体調が悪いのかな、色々ななことを考えてしまい、何も対応できないことに自分を責める気持ちになることもある。

それでもまだ日中のこちらが元気な時間なら大丈夫。夜中の眠気と疲れが襲ってくる時間帯に一時間近くすぐ側で泣かれるのは精神的に堪える。娘は当然かわいいのだが、時折苛立ちを感じてしまうことも少なくない。

 以前にテレビである老夫婦の終活に焦点を当てた番組があった。それまでのことを率直に言い合った上で、残りの人生をどう過ごすか二人で話し合っていた。そのなかで奥さんが、子どもが幼い時の夜中の寝かしつけで、旦那さんに「早く寝かせろよ」と怒鳴られ、強く怒りを感じたことを回想していた。数十年経っていても、未だに鮮明に覚えているという。当時番組を見ていた時は大袈裟だなと思っていたが、今ならその気持ちは分かる。寝かせようと思っていても上手くいかないことがある。只でさえストレスが溜まるのに、一番に理解者であるべき夫から冷たい言葉を浴びせられ、育児に一切無理解なことを感じる。これほど辛いことはない。

こうしたトラブルを避ける最良の方法は、寝かしつけを同等にやってみることだろう。

 

 

 

 

育休レポート: 育児の分担2

前回↓

yucare-20.hatenablog.com

 

4. お風呂

お風呂は夕方ごろにベビーバスで私が子どもを沐浴させ、終わったら妻が受けとる形。終わったらすぐにバスタオルで体を拭いてあげたいため、1人で対応するのはなかなか大変なため、基本的にずっと2人でしている。

最初にベビーバスで沐浴させた時は、恐怖感があった。首もグラグラするし、お湯の中に落とさないか不安で妙に力が入ってしまっていた。救いだったのが、お風呂に入ると娘が機嫌がよくなることだた。ほとんどお風呂の中で泣かないし、暴れることもない、ボーッとした表情の中に時折笑顔を見せてくれた。

 

5. おむつ替え

娘はうんちの回数が少なく数日に1回程度のため、比較的負担は小さい(少なくて不安になることもあるが)。少し前は、男親が「オムツを替えてるよ」と自慢気にアピールしていたことも目にしたものだが、実際に自分の子どもに対してみると、大して大変でもない。

 

 

授乳と並んで寝かしつけが乳幼児の親にとっての関門だと強く感じた。寝かしつけについては、次のエントリーで書くことにする。

(続く)

お父さんはどこへ?

神戸市にママとこどものはいしゃさんという歯科がある。関西の歯科をネットで検索した際にたまたま目に入ったのであるが、名前に引っ掛かった。「パパ」はどこに行ってしまったのだろうか。ホームページの医院名についての説明では、

 親はこどもに無償の愛を持つものです。こうした経験をふまえて、私は、医療従事者はすべての親御様に対して「この先生・このスタッフならまかせられる」という安心感をご提供しなければならないと強く感じています。そのためにはしっかりとした専門性、そして丁寧な説明、誠実な姿勢、笑顔をもって接することが必要だと確信を持ちました。「ママとこどものはいしゃさん」という医院名には、そういった想いを込めています。

 とある。「すべての親御様に」とあるのにも拘わらず、父親は抜けている違和感。この歯科を責めるつもりはない。成人男性を診療拒否しているわけではないし、患者の声のページでは、男性の症例も紹介している。

 

住んでいる市が提供するベビーマッサージや離乳食のレクチャーに参加したことがある。基本的には女性の参加者が多いものの、男性もちらほら見かけた。配布資料とともに助産師の方が説明してくれるのであるが、その説明には「父親」の存在が異様なほどなかった。資料にも、ママとこども、といった表現ばかり。育児を手伝ってくれるメンバーとして祖父母・兄弟には触れたのに父親が出てこなかったことも。

 

テレビである専業主夫を取材したコーナーがあった。妻の稼ぎがよいため、検討した結果、夫が主夫になる活動をしたらしかった。その夫は番組内で「スーパー主夫」と表現されていた。朝ごはんを用意し、子どもを学校に行かせ、掃除洗濯をする。これってすべて主婦ならやっていることが多いし、そう期待されている。きちんとすることが前提で、少し不備があるとネガティブな評価を受けることもある。

 

いずれのケースでも、悪気はないのだろう。しかし、だからこそ世の中の人、特に世代が上の人達の意識には、子育ては母親がするもの、という意識が深く根付いている、と感じる。子どもが生まれて父親として子育てをし始めて気付くようになったが、同じような例は枚挙に暇がない。CMでも子どもの食事を作ったり、様々なサポートしている描写がある場合、その主体はほぼ例外なく母親である。もっと色々な父親像・母親像があることが自然に受け入れられてもいい。

 

育休レポート: 育児の分担

乳幼児期に必要となるのは、子供の有無に関わらず生じる料理・洗濯・掃除に加えて、授乳・子供のお風呂・おむつ替え・寝かしつけ。授乳は粉ミルクや搾乳した場合を除いて、妻しか出来ない。残りをどう配分するか。

 

担当の割り振り

育休前→育休中の育児・家事の担当割合の変化はおおよそ次の通り。

  1. 料理: 70→100
  2. 洗濯:30→50
  3. 掃除:50→70
  4. 風呂:50→50
  5. おむつ替え:30→50
  6. 寝かしつけ:20→50

 

1. 料理

育休前から私が食事の大半を作っていた。週末に十種類程度の作りおき料理を作り、妻は基本的にそれらを食べ、プラスアルファで簡単な調理をするだけにしておいた。育休中は、ほぼ全ての料理を作るようにしていた。

私が料理の多くを担当していることを年配の方に言うと、「尻にしかれてるなー。」と言われるこちが多かった。家事育児のなかでも、料理は女性がするもの、という固定観念が強い印象を感じる。ある既婚の方(男性・子どもなし)は、「何で俺がやるんだ」と愚痴を言いながら料理をさせられているという口調で話していた。

 

2. 洗濯

洗濯機がある今では大した負担ではないが、もともとは妻が平日の日中にしてくれていることが多かったが、育休中は手の空いているときにどちらかが自然とするようになった。

 

3. 掃除

お互いにそれほどきれい好きなわけではなく、掃除機とたまに濡れ雑巾でふく程度。子どもが生まれてからは、若干気を付けるようになり、育休中は私が主に担当していて、妻には気が向いたら手伝ってもらう程度。

 

(続く)